- 卒研ゼミでは、卒研の進捗報告をしてください。なお、「論文を読んでいました。」のような、口先だけならなんとでも言える、みたいなのはダメです。「論文の技術を説明するための資料を作りました。」とか、「論文の方法をプログラムで書きました。」のように、先生が見て評価できる成果を報告してください。(卒業後のお仕事でも同様です。上司が評価できる成果を報告します。)
- レポート、プログラム、その他資料などは、先生とクラウド共有して、先生が見て指導やソースの手直しができるようにしてください。Slack、Github、Overleafなどを使いましょう。
- レポートはLaTeXまたはGithubのwikiなどで、必要十分な説明を書いた技術文書にしてください。
- 参考文献の書き方には作法(流儀)が決まっています。先人の成果に敬意を表するためです。作法を無視して論文や技術報告を書く人は、敬意が足りない人間だと思われてしまいます。学会によって微妙な違いはありますが、作法の原則は、文献が論文の場合:著者名、論文の題目、その他の情報、の順で書きます。文献が書籍の場合:著者名、書名、その他の情報、の順で書きます。さらに細かい作法については、電子情報通信学会の投稿のしおりを参考にしてください。
- プログラムはGithubで進捗管理してください。先生がそのプログラムを動かして検証できるように、使い方の説明もつけてください。先生のためだけではなく、研究室の後輩が研究を引き継げるようにしてください。
- プログラムにはxUnit相当のテストも含めてください。Pythonの場合、unittestまたはpytestです。VHDLのようなハードウェア記述言語の場合は、独自のテストでもよいことにします。
- プログラムの変数名や関数名の命名は大事にしましょう。プログラム中に登場する名前にはそのプログラマのセンスが現れるとみなされています。いい加減な名前をつけるとセンスの悪いプログラマであると自ら公言しているようなものです。センスの良い命名方法については、「プログラミング わかりやすい 変数 英語 命名」あたりをググって参考にしてみてください。「プログラマーのための英語辞書」や「初心者プログラマーのための英語命名法」なども参考になります。
- メンタル管理も重要です。学生同士互いに助け合い励まし合って卒業研究をしてください。研究室の先輩とも仲良くなって、相談したり助けてもらったりしてください。このようなソーシャルスキルの活用は、卒研をうまくやる秘訣の一つです。そのためにも研究室に毎日来て研究することを強く推奨します。自室にこもって、誰の助けも借りずに独力で卒業研究を進められるのは、一部の天才だけです。凡人がマネをすると痛い目にあいます(留年するということです)。